日記

2022-07-15 17:45:00

増えた院内設備その2

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歯科処置装置をユニットにまとめました。

今まではそれぞれ機械がバラバラで、処置に必要な場合そのたびに用意して手間が猥雑でしたが、このユニットでスケーラー、エアー、水、レジン固着照射、エアーフロー、マイクロエンジン、吸引と一つでできるため、たいていの歯科処置がすぐ行えるようになりました。

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耳用内視鏡(ビデオオトスコープ)です。

写真はわんちゃんの健康な鼓膜ですが、毛が鼓膜すぐ手前まで生えてることがわかりますね。(外耳炎が拗れているとき、耳道のびらんや鼓膜の損傷が見られたりします。)

人と比べて犬猫は耳道が曲がっているため、なかなか手持ち耳鏡では耳の奥まではっきりとみえにくいのですが、ビデオオトスコープでは耳道内や鼓膜の状態を明確に見ることができます。

耳の洗浄や薬の注入をしたり、専用の鉗子を使って異物、耳垢の固まったものなどを取り除く時に使用します。(基本麻酔あるいは鎮静が必要です)

また、レーザー装置とあわせて、耳の中の腫瘤を除去したりも可能です。

2022-07-15 17:32:00

増えた院内設備

今年新しく増えた院内設備色々です。

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超音波診断装置を新しく刷新しました。

前のものに比べ画像が圧倒的に綺麗にうつります!

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半導体レーザー装置も導入しました。

緑内障治療や、血管のシーリング止血、歯周病治療など多項目に渡って使えます。

ハムスターさんなどの、少しの出血にも気を遣う動物の手術にも使えて便利です。

2022-05-07 19:24:00

ブロー液

ゴールデンウィークも終わってしまいましたね。お天気も良く、お出かけされた方も多いかと思います。

この休み中に、かねてから調整してみたかった、ブロー液(迅速ブロー液)を作っていました。

その昔、19世紀ごろに考え出された液剤ですが、近年、多剤耐性菌などが絡む外耳炎等に効果を示すと、人間の医療機関でもあらためて注目、使用されているものです。

本来のブロー液は何日もかかるので、現在は数時間でできる迅速ブロー液が一般的なようです。

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材料は、氷酢酸、酒石酸、酢酸アルミニウムなどで、これを数時間湯煎で溶かします(…ちょうどいい耐熱ビーカーがなかったため、煮沸した陶器で湯煎してます)どうでもいいですが、カセットコンロは私が学生の頃に買ったものですね……20ウン年前のもの…

原材料から分かっていたものの、お酢くさいですね!部屋中酢酸の匂いでツンとしてました。

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出来たものは遮光冷蔵で数ヶ月以上持つので、これから治療法を考えて使って、難治性の外耳炎の症状が良くなればと思っています。

2022-02-07 17:56:00

お口の健康

いきなりですが、ワンちゃんの歯磨き、毎日できてますか?

人間と同じように、犬には歯磨きは必要で、それも歯ブラシで、毎日行うのが基本です。

……と、口で言うのは簡単ですが、現実的にはなかなか難しい子が多いと思います。

ただ、やはり歯のケアを怠っていると、歯周病などのトラブルが起こりがちです。

歯石の付着や歯周病のなりやすさは、個体差があります。

特に小型犬では3歳位で酷い状態になる子もいれば、(特に中型犬以上では)あまりケアしていなくてもシニア期まで比較的綺麗な子もいたりします。

(ヒトでも、虫歯になりやすい人と、全然ならない人がいますよね……すぐ虫歯になる口の人間としては羨ましい限りです)

犬は虫歯にはほとんどならないのですが、そのかわり歯周病にはなりやすいです。

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歯石が溜まると、元の歯を覆うくらい大きくなっている場合もあります。歯根もかなり溶けている事が多いです。臭いもかなり出てきます。

この場合、治療としては麻酔下で、まず全部掃除して、場合によって悪い歯根の歯は抜く&抜いた歯の穴を処理するもあります。

E3D11691-0AD0-47B0-BB97-D55E1D25ED3F.jpeg超音波スケーラーで歯石を除去して、

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歯肉ポケットの深さをチェック&掃除します。

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このままだと歯面がざらついて後で歯石が付きやすくなるため、2種類のペーストとブラシを使って歯面をツルツルに磨きます。

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ツルツルになりました。

この子は抜くほど悪くなった歯はなかったので、消毒して終了です。

このあと大事なのは、今後のケアですね!

ゆっくりでいいので、最終的に歯ブラシで歯磨きができるようにし、なるべく綺麗な口内環境を保って頂きたいです。

歯磨きの方法等については、また後日書いていこうと思います!

2021-12-07 10:53:00

冬に向けて/結石について

12月に入り、寒さが身に沁みてきました。

寒くなると、飲水量が減るために、尿結石や、それにともなう膀胱の病気が多くなります。

尿中の結石は数種類あります。

膀胱内の結晶が結石にまで成長すると、超音波検査やレントゲン上でも分かります。(レントゲン上では分からないものもあります)

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当院で手術した膀胱の結石です。大きさ、数は様々、形状もつるっとしたものからゴツゴツしたものまで色々です。

(近年はフードの改良からか、ストラバイト結石が減ってきて、シュウ酸系の結石が増えてきています。)

 

犬猫どちらもなりやすい(比較的若い子に多い)病気ですが、とくにオス猫は注意が必要です。

オス猫は尿道が細いため、結石が詰まり尿が出なくなると、尿毒症を起こして命の危険があります。

ぱっと見でわかる症状として、排尿姿勢のまま大きな声をあげる、食欲不振、嘔吐などです。

特におなかを触ってみて、明らかにいつもと違う硬い感触がした場合、すぐに処置が必要となりますので、至急病院へ行ってください。

 

また、何度も尿道閉塞を繰り返す子のばあい、尿道そのものを短くする手術を行うこともあります。

(膀胱炎になりやすくなるなどのデメリットもあるのですが。)

膀胱結石も治療として基本手術をおこないますが、結石の種類や大きさによっては食餌でゆっくり溶かせることもあります。

普段からおしっこの様子や色など、チェックしてみてくださいね。

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