日記

2021-12-07 10:53:00

冬に向けて/結石について

12月に入り、寒さが身に沁みてきました。

寒くなると、飲水量が減るために、尿結石や、それにともなう膀胱の病気が多くなります。

尿中の結石は数種類あります。

膀胱内の結晶が結石にまで成長すると、超音波検査やレントゲン上でも分かります。(レントゲン上では分からないものもあります)

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当院で手術した膀胱の結石です。大きさ、数は様々、形状もつるっとしたものからゴツゴツしたものまで色々です。

(近年はフードの改良からか、ストラバイト結石が減ってきて、シュウ酸系の結石が増えてきています。)

 

犬猫どちらもなりやすい(比較的若い子に多い)病気ですが、とくにオス猫は注意が必要です。

オス猫は尿道が細いため、結石が詰まり尿が出なくなると、尿毒症を起こして命の危険があります。

ぱっと見でわかる症状として、排尿姿勢のまま大きな声をあげる、食欲不振、嘔吐などです。

特におなかを触ってみて、明らかにいつもと違う硬い感触がした場合、すぐに処置が必要となりますので、至急病院へ行ってください。

 

また、何度も尿道閉塞を繰り返す子のばあい、尿道そのものを短くする手術を行うこともあります。

(膀胱炎になりやすくなるなどのデメリットもあるのですが。)

膀胱結石も治療として基本手術をおこないますが、結石の種類や大きさによっては食餌でゆっくり溶かせることもあります。

普段からおしっこの様子や色など、チェックしてみてくださいね。